2005年、スティーブ・ジョブズはスタンフォード大学の卒業式に立ち、大学を中退した自分を振り返りながら、たった3つの話だけを語りました。教訓を並べ立てるのではなく、自分の人生で起きたことをそのまま話す。それだけのスピーチが、いまも語り継がれています。
中退した男が語った「3つの話」
話の中身は壮大なものではありません。学校をやめたこと、会社をクビになったこと、病気の宣告を受けたこと。どれも、本人にとっては当時うれしくない出来事ばかりです。それを彼は、あとから意味が見えてきた経験として語りました。まず全体像を整理しておきます。
| 話 | 起きたこと | そこから得た見方 |
| 点と点をつなぐ | 中退後、興味本位でカリグラフィの講義に潜り込む | 振り返って初めて点はつながる |
| 愛と喪失 | 創業したアップルを30歳で追い出される | 満たされる道は、愛せる仕事を続けること |
| 死 | 膵臓がんの宣告を受ける | 時間は限られている。自分の内なる声に従う |
スピーチで語られた3つの話
役に立たない学びが、10年後に花開く
1つ目は「点と点をつなぐ」話です。リード大学を中退した彼は、美しい文字、つまりカリグラフィの講義にもぐり込みます。何かの役に立つあてがあったわけではありません。当時は何の役にも立たない学びでした。
ところが10年後、最初のMacintoshを設計するときに、その経験が美しいフォント機能として形になります。彼の言葉はこうです。
点は、先を見て結ぶことはできない。振り返って初めてつながる。だから、いつか点がつながると信じるしかない。
クビになったことが、最高の出来事だった
2つ目は「愛と喪失」。20歳のとき自宅のガレージで創業したアップルを、彼は30歳で追い出されます。人生をかけた仕事を失う絶望のなかで、それでも自分はまだこの仕事を愛していると気づき、ゼロからやり直しました。
その後に立ち上げたのがNeXTと、『トイ・ストーリー』を生むPixarです。後年、彼は「アップルをクビになったことは、人生で最高の出来事だった」と振り返っています。本当に満たされる唯一の道は、自分が偉大だと信じる仕事をすること。そしてそれは、心から愛せる仕事を見つけることから始まる、と。
「今日が最後の日なら」と毎朝問う
3つ目は「死」についてです。今日が人生最後の日なら、これからやろうとしていることをやりたいか。彼は毎朝、鏡に向かってそう問い続けてきたといいます。膵臓がんの宣告を受け、後に手術可能なまれな型と判明する経験を経た彼の結論は、明快でした。
あなたの時間は限られている。他人の人生を生きて無駄にしてはいけない。他人の意見の雑音に、自分の内なる声をかき消させるな。
そして締めくくりが、あの一節です。Stay Hungry. Stay Foolish.(ハングリーであれ、愚か者であれ)。若き日の彼が愛した雑誌の最終号に書かれていた、別れの言葉でした。
ドコくる的に見ると
これは副業やキャリアを考えるすべての人への、普遍的なメッセージだと思います。いま取り組んでいる小さな挑戦が、将来どんな点になるのか。それは誰にも分かりません。先を見て結べないからこそ、信じて続けるしかない、というのがジョブズの話の芯でした。
心から打ち込めることを見つけ、安易に妥協せず(Don't settle)、自分の直感を信じて続ける。副業を始める意味も、突き詰めればここに行き着きます。何から始めるか迷ったら、まず「自分が本当に好きで、続けられること」から手をつけてみてください。
元の動画(Stanford)を見る ↗本記事は上記の動画の要点を、ドコくる編集部が日本語にまとめたものです(書き起こしの全文転載ではありません)。金額・成果は発信者本人の自己申告であり、同じ結果を保証するものではありません。
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