音楽クリエイター向けの「非公開で聴かせる」サービス
「SongBox」は、音楽クリエイターが自分の音源を限られた相手にだけ非公開で共有できるサービスだ。bandcampやSoundCloudのプライベート版、と言えば伝わりやすいだろうか。開発者はこれを本業のかたわら、一人で副業として育ててきた。
「何度もやめかけた」停滞の日々
正直なところ、順風満帆ではなかった。本人いわく「何度もやめかけた」。副業の個人開発にはありがちな話で、伸び悩みとモチベーションの低下が重なる。芽が出る前に手を止めたくなる時期が、たしかにある。
転機はコロナ禍の集中的なテコ入れ
流れが変わったのはコロナ禍だ。まとまった時間が生まれたことで、以前から気になっていた弱点に一気に手を入れた。使い勝手の悪い導線、足りない機能、そして本人が「明らかに間違っていた」と言う価格設定。これらを2020年の春にまとめて作り直した。
月£500、約9万円の上乗せ収入へ
この集中的なテコ入れが効いた。以降、MRR(月々の継続収益)は伸び続け、月£500に到達する。日本円にすればおよそ月9万円。本業に上乗せされる、安定した収入だ。
ドコくる的に見ると
この事例の学びは、「続けること」と「要所で一気に直すこと」は別物だという点にある。だらだら続けるだけでは伸びない。とはいえ序盤で諦めれば、芽が出る前に終わる。停滞期を耐えつつ、時間が取れたタイミングで弱点をまとめて潰す。この緩急が成長を生んだ。
副業として始めるなら、自分のサービスの「一番のボトルネックはどこか」を普段から書き留めておくといい。価格設定、登録の導線、足りない機能。気づいたときにメモしておけば、まとまった休みが取れたとき、そのリストがサービスを一気に伸ばす武器に変わる。